イギリス生活

【実体験】日本の医療はすごい!イギリスの病院受診でわかったこと

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外国で病院や歯医者にかかることはないと思う方も多いかもしれませんが、急な環境の変化は体調にも影響を及ぼすことがあります。

わたしは現地に着いてから急に体調を崩し、慌てて病院を受診することになりました。

イギリスの病院システムは日本と異なり受診に辿り着くまで四苦八苦し、その後予約の膨大な待機期間中に治りました。

今回はイギリスの病院を受診してきて感じた日本との違いを紹介します!

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イギリスの医療制度

病院での安心感

イギリスの病院には国立病院とプライベート病院の2種類があります。

国立病院はNHSと呼ばれる国の医療機関で、病院での診察はすべて無料です(6ヶ月以上滞在予定でビザ取得者方のみ)。

処方箋は自己負担となります

患者数は常に多いため、予約が取れるまでの待ち時間は長く、1~2週間ぐらいかかりました。

日本のように保険証システムではないので、カードなどもありませんでした。

また有料のプライベート経営の病院もあります。

こちらは比較的早く予約が取れ、診察までの待ち時間も短いのですが、医療費は全額自己負担で初診料だけで数万円ほどかかります

ということで、わたしは無料の国立病院へ行きました。

NHSで病院にかかる

医師と患者が話している

まずはGP(町医者)へ登録

イギリスでは医者に行くとき、まず自宅から近いGPと呼ばれる小さな町医者のようなところを自分で探し、予約を入れてから行きます。

自分のかかりつけ医を登録するようなイメージです。

このGPの登録なしにいきなり大きな病院へ行っても診察を受け入れてもらえません。

当日受付をすると、登録用紙(問診票のような書類4枚ぐらい)を渡され、記入に時間がかかりました。

初回のGP訪問は書類の記入で閉院時間が来てしまい、受診できず。初回は早めに行くことをおすすめします。

引越しすると別の最寄りのGPを探し、再登録の必要があります。またこの書類を書かなければいけないので、引越し前に診察を完了しておいた方が無難です。

診療までの待ち時間は長めで、診療はささっと終わりました。

そしてそのGPの下した判断次第で、大きい病院の指定された専門医のところへ行く形となります。

GPだけで終わることのほうが多かったです。

日本では行く病院と診療科は患者自身が決めることが多いですが、イギリスではすべてこのGP判断になるため、行きたい病院や診療科へ行けないこともありました。

また、風邪程度だとGPには行かないで休みを取り自宅療養するのが普通だそうです。

大きな病院の専門医の受診を受ける

GPを受診した後に、指示があれば指定された大きなNHS病院の診療科へ行きます。

わたしが行ったときは毎回待合室での待ち時間が2時間近くありました。

ようやく自分の番が来ましたが、混んでいることもあったせいかここでも診察はあっという間に終わり、処方箋をもらって即終了でした。

NHSは無料である分、年中混み合っているので待ち時間が長く診療は短め、ドクターの対応もドライです。

日本語通訳をつけてもらった

GPには日本語通訳はないのですが、GPの後で病院を受診するとき、日本語での通訳をつけられます。

わたしは初めて病院へ行ったとき、このサービスを知らずあまりはっきりと理解できなかったため、ドクターから次は英語がわかる人に必ず来てもらうように、と言われました。

2回目に行ったときは、事前に通訳がお願いできるとの情報を得ていたのでドクターに直接お願いしました。

感想は、正直良くなかったです。

日本人の方だと思いますが、ちょっとわからないところを聞き返したり、すぐに思った答えが浮かばなかったとき毎回非常にきつい言い方をされました。

その通訳の方は、ドクターからも何度か指摘を受けたり、もう一度ちゃんと聞き直すように言われており、不安になりました。

もし信頼できる日本語がわかる方が近くにいれば一緒に来てもらうといいと思います。

NHS健康診断も無料

健康診断の問診票

イギリスでは数年に一回がん検診があります。(部位によって検診該当年齢が異なる)

わたしはちょうど、イギリスが定めるがん検診の年齢のときに留学していたため、NHSよりがん検診の案内をもらいました。

電話したときには数ヶ月先まで予約がいっぱいとのことで、帰国が迫っていたため残念ながら受診することはできませんでした。

受診希望の方は、これらの検診も無料で受診することができるので、早めに予約を入れるといいかと思います。

歯医者は無料じゃない

コップに入った歯ブラシ

歯医者に関しては、NHSとプライベートの歯医者と二種類あり、どちらも日本人のわたしたちには有料です。

また、医科と違ってこちらはGPの制度もなく自分で行きたい歯医者に直接行って、その場で登録、治療という流れです。

NHSの方が料金は安く、歯医者自体が少ないので見つけにくいです。

ただ、何人かの現地の方や歯科医師曰く、「プライベート歯科医院の方が、診察料は高いけどNHSほど混んでないから時間がある分ゆっくり診てもらえるし、平均的に技術水準も高い」そうです。

受診料が心配なら電話で予約を取るときに聞くといい、とのことでした。

友人とNHSの歯医者へ行ったとき、担当歯科医が治療できず大学生の研修生が代わりに治療していました。

NHSの歯医者のスキルはやはりちょっと心配なところがあります。

さいごに

イギリスで診察を受けるのにはとにかく時間がかかります。

診察までの待ち時間を考慮して、早めに予約を入れなければならないと実感しました。

日本は医療費3割負担で医療水準の高い治療を、比較的短い待ち時間で受けることができる大変利便性が高い国だと改めて感じました。

これから留学を検討されている方は渡航前に全ての治療を済ませ、処方薬を持参されることをおすすめします。

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