私は以前翻訳の仕事をしていましたが、実は英語を読むことが大の苦手でした。
英字新聞をもらってきては、全く読めずにすぐに挫折して捨てる、を繰り返していました。
物語なら面白いかと思いハリーポッターを書店で買ってみたものの、これも全く読めずお蔵入り。
自分にとって難しすぎる教材を選び、そのたびに挫折をする。皆さんはそんな経験は無いでしょうか?
しかし、それが間違った勉強法だということに気づくのに結構な時間がかかりました。
今回はストレスなく英語が読めるようになるリーディング勉強法の紹介です。
リーディング勉強やり方

使う教材
教材は自分に合った教材を選ぶことがとても重要です。
自分にあったレベルというのは、ある程度すらすらと読めるものです。
日本の学校教育では、自分のレベルより難しいものを選ぶ傾向にあるため、簡単なものを選ぶと、楽していては伸びないのではないかという罪悪感が湧いてきました。
ですが実際には、難しい教材を選んでしまうと、結果として英単語や文法を調べることに時間がかかりすぎてしまい、リーディングの練習になりません。
リーディング力を上げるためのステップ
①中学校レベルの基礎的な英単語や文法を把握しておく
②精読(わからない原因を考えながら、文を一つ一つ丁寧に見て、意味を理解していく)
③多読(とにかく英文をたくさん読む)
④速読(できるだけ早く読んで意味を理解しようとする)
中学校レベルの基礎的な英単語や文法を把握しておく
中学校レベルの英語の基礎が不十分な方は、まずここを押さえてからリーディングの練習に入ったほうがいいです。
そうしないと、リーディングの練習自体が結局単語や文法の勉強となって終わってしまいます。
効率よく進めていくためにも、基礎は最初に押さえておいた方がいいです。
精読(わからない原因を考えながら、文を一つ一つ丁寧に見て、意味を理解していく)
英文をほとんど読めないと言う場合は、教材のレベルを下げるだけでなく、精読のステップがまず必要です。
英文が読めない理由は主に、単語の意味がわからないもしくは文法含めた文の構造がわからないかのどちらかがほとんどです。
精読のステップでは、これら不明点を把握ということで英文を読めるようにして行きます。
多読(とにかく英文をたくさん読む)
次に、多読です。精読で英文が読めない原因を見つけ出して、それらをクリアにした後は、英文をたくさん読み、英文を読むことに慣れるようにします。
そして前から英語の語順で内容を理解することを必ず意識してください。
スラッシュリーディングといって、節の区切りでスラッシュを入れながら、前から読んでいく読み方もお勧めです。
精読と合わせて、多読の勉強を進めるとより効率が良いです。
④速読(できるだけ早く読んで意味を理解しようとする)
英文が正しく理解できるようになったら、最後にできるだけ速く読んで意味を理解できるよう速読の練習をします。
学習時の注意点
私たちは学校の英語教育で、英文を英語の語順で読むことを徹底せず、常に正しい日本語に訳すことを求められてきました。
ですが、実際に英語を読むときに毎回一つ一つを正しい日本語に訳す必要はなく、意味がわかれば十分です。
英語は英語の語順で前から読み、返り読みで前後を行き来したりするのは膨大な時間がかかります。
なのでこの返り読みをする癖がある場合は、すぐにその癖を直した方がいいです。
また学校の英語の授業のように、毎回英文を書き写したり、わからない単語や文法を全て調べてノートに書き出す方法は時間がかかりすぎてしまい、効率が悪いです。
多読のステップでは、わからないものは推測してササッと読み、あとで意味を確認すれば、毎回立ち止まって単語調べをしなくても十分です。ある程度推測して読める力をつけるのも重要です。
まとめ
従来の学校教育の勉強法とはかなり異なるため、最初は違和感を覚えるかもしれません。
英文を、速くストレスなく読めるには、英語の語順のまま前から返り読みをせずに読めるよう、練習することが大切です。
自分のレベルよりも簡単な教材を選ぶことに抵抗を感じるかもしれませんが、たくさん読んでまず英語をスラスラ読む感覚を徐々に掴んでいってください。